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しんちゃんクリニック2

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平成15年 (2003年)
3月 4月 5月 


NHKプロジェクトX制作班・編  NHKプロジェクトX 1:命を救え!愛と友情のドラマ(汐文社,2001)★★★

NHKプロジェクトX制作班・編  NHKプロジェクトX 5:スポーツ 感動と友情のドラマ(汐文社,2001)★★★

NHKプロジェクトX制作班・編  NHKプロジェクトX 6:愛と勇気 逆境とたたかった人たち(汐文社,2002)★★★

NHKプロジェクトX制作班・編  NHKプロジェクトX 7:いのち・自然を守れ!パイオニアたち(汐文社,2003)★★★

NHKプロジェクトX制作班・編  NHKプロジェクトX 9:新技術開発に挑んだ人たち(汐文社,2003)★★★

いずれも子供向けのジュニア版で,1部に4編の話が載っているのですが,いや〜,どれも感動的です。まあ,感動させるように構成や編集がなされているのでしょうが,それにしても,何かが達成された裏には,多くの人たちの苦労が隠れていることがよくわかります。

例えば,医療で使われているレーザーメス,液晶,自動改札。そして,骨髄バンク,パンダの飼育法,等々。骨髄バンクというのは,最初は骨髄移植を受けた白血病患者のボランティア活動から始まったんですね。それも,同じように入院していた14歳の子供の死を契機にして。初めて知りました。

こういう番組とかスペシャル番組(NHK スペシャル)を制作させると,民間テレビ局は NHK の足元にも及びませんね。これだけでも,受信料を払っている価値があるのかもしれません(←まじめに払っていますよ >NHK)。

頭の中で声が聞こえてきます ♪つばめよ〜たかいそらから〜おしえてよ〜ちじょうのほしを〜♪ (2003.6.29)


中山 治  戦略思考で勝ち残れ!(ちくま新書,2003)★★★

戦略が理解できない日本人の背景を分析し,日本人が持つ歴史ではこれからも戦略を駆使することはできず,だがしかし,そのままでは保護国でしかないので,少なくとも戦略思考を理解して何とか国際社会の中で生き残っていく術をみつけなければならない,と喝破している書。

諸外国が戦略思考を身につけているのは,侵略と略奪の繰り返しという厳しい歴史があるからなんですねえ。「表の戦略」と「裏の戦略」という二重基準(ダブルスタンダード)が使えないと,外交はできないんです。米国と中国の戦い方(外交)をよく見ればわかりますよね。

戦略思考にとって,最も大切なものは何か。それは「理念と己を律するモラル」であると著者は説きます。理念なきところに真の戦略は生まれない,ということですね。それも私利私欲を越えた理念ですよ。

日本の一番の問題は,理念がないことでしょうか。その理念がないから戦略が生まれない!? 私の意見も同様です。私の言葉で言うと,国家にしろ,個人にしろ,まず自分の哲学を持たねばならない。それから,戦略が生まれてきます。じゃ,理念(哲学)があれば,相手の二重基準は見抜けるか? 自分の戦略を達成するためにはどうすればよいのか,ということを考えますから,それを見抜こうとすることは可能です。また,見抜けなければ相手に勝てない。逆に言えば,戦略を見抜かれては負けなのです。

そのためには,やはり日本人はディベートを学ぶべきなのでしょう。日本人に見合ったディベートについては,松本道弘氏がとんとんと説いていますので,それを参考にするとよいでしょう。私も勉強しなければなりません。(2003.6.21)


森 英二  活かすデジタル情報整理術(ダイヤモンド社,2000)★★★

データや情報整理をしていて一番困るのは「どこに情報をしまったか」で悩んだり探したりしてしまうことです。これはだれでも経験のあるところでしょう。そこで,データベースを作ったりするのですが,これまた,分類を行ったりするがゆえに,どこにあるかわからなくしてしまいます。そこで,パソコンの能力を利用して,全てのデータ(仕事情報・個人情報を問わず)を一元化してしまいましょうよ,というのが著者。野口氏のいう「ポケット一つ原則」と同じ発想ですね。

さて,一番の問題は,そのデータベースをどうするのか,どのように利用するのか,にあります。それを利用するのもしないのもそれをまとめる人次第ですが…(利用しないのであれば,データベースを作る意味がないし,時間の無駄なので,やめたほうがいいでしょう)。このデータベースがその人の「一つの価値体系」となる,というのが著者の主張です。わかりますねえ。一旦,その価値がわかれば,データベース作成をやめることはできないはずです。

著者と同様,私もあれこれと自分の理想のデータベースを試行錯誤していますが,なかなか一つのものに落ち着きません。そうしているうちに,大切な情報がいろいろなファイルに散乱していることに気付きました。実は,今,これで非常に慌てています。大切なのは,一つのものにすべてのものを入れること。単純なことがとても大切なのだ,と身をもって知らされている今日この頃です。(2003.6.21)


中島孝志  「10分刻み」すきま時間ニッチタイム超勉強法(講談社,2003)★★★

タイトル通り,10分間を大事にしよう,という主旨の本。でも,時間管理の本によく出てくるような,単に10分間を上手に使いなさい,というものではありません。著者は,集中力が持続しないタイプなので,10分間だけは集中しようとしているのだそうです。で,1冊の本を10分間で読み上げる。年間3000冊の本を読むのだそうです。

1冊の本を10分間で読み上げる…。実はこれ,やろうと思えばできることなのかもしれません。私も1冊を20〜30分で読めるようになってきました。ということは,コツさえ覚えれば,できるのかもしれないな,と最近思い始めています。

10分間集中勉強法,ムダな勉強はざっくり捨てる方法,など,参考になる部分があります。興味があれば御一読下さい。10分×2 で読めます。(2003.6.21)


和田秀樹  大人のためのスキマ時間勉強法(PHP研究所,2003)★★★

これまたスキマ時間の話ですが,先の本とは視点が少し異なります。著者は精神科医で,この人も年間うん十冊と本を書き上げるのですよねえ。

夕食はできる限り家族でとる,週単位・月単位・年単位で大きなスキマ時間を作れ,「やった時間」よりも「やった量」,「やった量」よりも「残した量」で自分を評価せよ,という提言には,なるほどっ!と思います。これまた,すぐに読める本です。(2003.6.21)


童門冬二  人を動かす人の極意:最強のリーダー学入門(日本実業出版社,2002)★★★★

リーダー学は人間学!と銘打って,不朽普遍のリーダーシップについて,数人の著者による共著です。途中に書かれていることは,何処かで読んだものにも書かれていることの繰り返しなので,ざっと読み流せました(共著が故やむを得ないところでしょうか)。

ただ,童門氏の文書は読み応えがあります。これまでの日本式経営のどこがいけないのか,いたずらにアメリカの真似をすることがよいのか,と鋭く切り込みます。

そうなると,これだけ価値観が多様化した今,求められてくるのは「自己変革」を行う意志と勇気と行動,ということになって,なおさら,リーダーの努めと務めが大きいのだと思いますね。

ところで,現代では,一人一人がリーダーになることを求められている,ということを御存知でしょうか。そう,組織員の一人一人がリーダーにならねばならないのです。指示待ち社員では,もはや時代の流れについていけない,そういう時代が来ています。(2003.6.21)


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