もしすべてが煙になるなら,鼻がものごとを識別するだろう(ヘラクレイトス)


ヘラクレイトスの創造的考察 7
もしすべてが煙になるなら,鼻がものごとを識別するだろう
"If all things turned to smoke, the nose would become the discerning organ."

自然災害や何か自分の身に転換期が訪れたとき,気を取り直して新しい道を探ることができるようになるでしょうか。それができたとき,新たな創造が始まるのだ,と言っているように思います。

そういうときには,自らの感覚器官は研ぎ澄まされているはずです。他人からの情報だけではなく,時には自らの感覚(視覚,聴覚,触覚,痛覚,嗅覚)や直感でものごとを見極めることも重要でしょう。そういうことって経験したことないですか。

ちなみに,私はものごとの選択に迷ったときには,自らの直感に任せます。他人の意見を聞いても,所詮それは他人の判断にしか過ぎません(一応,情報の一つとして聞く耳は持ちますが)。その判断が自分にとってよいものかどうかはわからないし,それを受け容れて後悔なんかしたくないからです。自分で決めたことは自分で責任をとる。そのような考えから,自分の直感に任せます。あまり悩んでも,結果は同じだから。(ただし,私自身の嗅覚はあまりよくありません)

※ロジャー・フォン・イーク「創造力のスイッチを入れろ(原題:Expect the Unexpected: A Creativity Tool Based on the Ancient Wisdom of Heraclitus 訳:川崎和子)」より

Posted: 土 - 1月 10, 2004 at 04:19 åflëO           たこ部屋


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