ジュリー・モーゲンスターン 超時間活用ノート(三村めぐみ 訳)


「タイムマップ」という方法を用いて,時間活用を図ろうというのが主旨。
帯の「忙しくて手をつけられない,と言って,やり残しの山を作っていませんか?」の文句につられて買っちゃいましたが,私的には正解でした。

発想が面白いのです(女性みたい)。散らかったクローゼットを整理するとの同じで,ぎっしり詰まったスケジュールも整理整頓しなければならない,と。つまり「仕事」は限られた空間にはめ込む必要のある物体,と説きます。
で,具体的にどうするの,というわけですが,まあ,それは時間管理の本と内容は同じことが書かれてあって...。ただ,日本人が書いたものと異なっているのは,アメリカ人の時間管理というのは非常に戦略的です。人生哲学があって,それを実行するための戦略がある。それを行っている。日本人が戦術に走る傾向にある(自戒!)のとは視点が異なっています。だから,時間管理ツールはアナログだろうがデジタルだろうが何でもよいと。問題は,それを使って,いかに戦略(目的)を達成するか,というところに論旨が展開されています。
それで,タイムマップ。1週間の行動(生活)パターンを書き出して,そこに仕事を埋め込んでいこう(整理整頓),というわけです。仕事というのは「プライベート」を含めて,のことです。
これを読んで気付きましたが,私の PDA に使えます! 私は通常の手帳,PDA のスケジュール,そして Palm版 Mandal-Art の3つのうち,どれを使おうか迷っていて結局平行して使っているのですが(これは危険です!!真似しないでください:自己責任で),このタイムマップという概念を応用すれば,見事,Mandal-Art でいけるんですねえ。というより,Mandal-Art でなければできない。
それを発見したときはまさに目から鱗。これだけでも,この本を購入した甲斐があったようなものです。後で,読み返す本ですね。

【Dr. SHIN オススメ度 ★★★★☆ +時間管理をうまくしたい方】
PHP研究所,2003,p239,ISBN4-569-62993-8, ¥1,400
※本屋で見たことなかったな,と思っていたら,出たばかりでした。羽田空港の本屋で入手。

Posted: 土 - 11月 1, 2003 at 11:50 åflå„           たこ部屋


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