樋口健夫 仕事ができる人のノート術ノートを使って深く考え,発想しよう,ノートを使って生活も豊かに,仕事をよりスムーズに,そして人生を充実させましょう,という本です。
著者はアイディアマラソンという,知る人ぞ知るシステムを編み出した方です。
このアイディアマラソンというのは,簡単に言うと,毎日ひとつ以上のアイディアを出していく、というシステムです(詳細はアイディアマラソン公式サイト を御覧ください)。著者はこのアイディアマラソンを通して,ノートに書く事の重要性を発見していったわけです。 この本の中では,ノート書きの重要性とそのやり方を記述したものです。PDA との併用も書かれていますが,基本はあくまでノートへの手書き。PDA やパソコンはスケジュール管理や文書を書くときのみ利用することを主張しています。 う〜ん,ノートの重要性を否定はしませんが,このあたりはどうなんでしょうか。ノートとパソコンの比較となると,どちらも一長一短がありますから。 ノートの長所として,メモが一覧できることが挙げられます。これこそがアナログデータの最も長所です。パッと見てわかる,というのは,人間の識別にとって重要なことと考えます。次いで,記載が速い。ちょっとしたことなら,筆記道具さえあればほんの数秒でメモできます。欠点は,検索が十分にできないということと(人の記憶に依存),保存スペースをとることです。しかも,破れたり燃えたりしたら終わり。あるいは,メモやノートがどこへ紛失してしまう。 パソコンメモ(デジタルデータ)はノートでの長所短所がまったく逆になります。 次第に,パソコンやPDAが常に使える状態となってきた今,私はデジタルデータを選びます。もちろんノートや手書きメモを完全に無くすことはできませんが,デジタルデータが主体になっていくのは時代の趨勢かと考えています。 以前から,アナログとデジタルの共存を考えてきましたが,なかなかうまくいかないものですね。 【Dr. SHIN オススメ度 ★★★☆☆ +ノートの書き方を勉強してみたい人】 東洋経済新報社,2003,p219,ISBN4-492-09221-8, ¥1,500 Posted: 日 - 11月 30, 2003 at 10:01 åflå„ たこ部屋 |
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