敗血症にはβ-ラクタム薬単独療法で十分!


基礎疾患のない敗血症患者に対して、どのような薬剤を選択するか、というのは重要な課題ですが、その回答の一つになりそうです。
{beta} lactam monotherapy versus {beta} lactam-aminoglycoside combination therapy for sepsis in immunocompetent patients: systematic review and meta-analysis of randomised trials
Mical Paul, Ishay Benuri-Silbiger, Karla Soares-Weiser, and Leonard Leibovici
BMJ 2004 328(7441): p. 668-0
http://bmj.com/cgi/content/abstract/328/7441/668?ct

メタ分析です。詳細は読んでいただくとして。
結論としては、基礎疾患のない(好中球減少症のない)患者での敗血症治療には、併用療法よりβ-ラクタム系抗菌薬の単独療法をお勧めする、ということです。
両群間で効果率や致死率には差がなかったと。意外だったのは、グラム陰性菌あるいは緑膿菌による敗血症に対しても、併用群の優位性が証明されなかった点です。耐性菌の出現率も差はナシ。おまけは、併用群の腎障害出現率が有意に効率であったと。
両群間で同じβ-ラクタム薬を使用した検討でも差がないとなると、やはり immunocompetent 敗血症でのアミノグリコシド併用療法は意味がない、ということになりますね。

Posted: 金 - 3月 19, 2004 at 10:13 åflëO           たこ部屋


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