冠動脈疾患の二次予防に「クラミジア除菌療法」は無効


Chlamydia pneumoniae と冠動脈硬化の関係はトピックですが,米国で行われていた Chlamydia pneumoniae 感染歴がある心筋梗塞既往者約8000人を対象としたクラミジア除菌療法に関する臨床試験の最終結果がJournal of the American Medical Association(JAMA)9月17日号に掲載されました。

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9.19 冠動脈疾患の二次予防に「クラミジア除菌療法」は無効−−WIZARD試験より
http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/a015/267498
(MedWave)
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最長4年,中央値で14カ月追跡では,1次評価項目(総死亡+非致死性再虚血+再灌流療法の施行+狭心症による入院)に有意差は認められず,「冠動脈疾患患者に対する抗菌薬投与を正当化(justification)するには,将来の臨床試験結果を待たなければならない」という結論となったようです。
冠動脈疾患のある人の冠動脈からは確かに C. pneumoniae (あるいはその遺伝子)が検出されるのですが,それを駆除すれば冠動脈疾患の予後がいいかどうかはわからないまま,というわけです。
Azithromycin (Zithromax) での世界的な売り上げ増を狙ったファイザー製薬さん(臨床試験協賛会社),残念でしたね。Doxycycline だったらうまくいったりして...。

Posted: 土 - 9月 27, 2003 at 03:56 åflå„           たこ部屋


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