モバイル考

1.モバイルをする人

モバイルをする人(*1)のスタイルはいろいろある。週末の達人,小石雄一氏は著書『モバイルスタイル最強の時間術(PHP, 2002)』の中で,モバイルする人のことを次のように定義している。

・ 荷物を持ち歩きたくない
・ 情報は常に持ち歩きたい
・ 常に情報のシャワーを浴びている
・ アナログツールを使いこなしている
・ フットワークが軽い
・ 現状にとどまることを拒否する
・ 快適さを追い求めている
・ 危機管理能力が優れている

これには,全く同感だ。勝手ながら,私はこれをちょっと変えたものを「モバイル原則」と呼ぶことにした。すなわち,

1.荷物は必要最小限にする(整理整頓を心がける)
2.必要な情報は常に持ち歩く
3.必要な情報には常にアクセスできるようにする
4.アナログとデジタルツールをうまく使い分ける
5.フットワークは軽くなくてはならない
6.現状にとどまることなく,更なる進歩を目指す
7.快適さを追求する
8.危機管理を怠らない

1〜4はずっと以前から(医師になったときから),それを実現するための方法を考え,そして,悩んできた。モバイル人間にとっては,この1〜4を同時に実現することが究極の目標なのだと思う。5〜8は,モバイルをしていて追求してきた原則だ。

情報は持ち歩きたいし,必要時にはメールやインターネットにアクセスしたい。だた,そのために持ち歩く荷物や備品を最小限にしたいのだ。そのための試行錯誤と葛藤が何年も続いてきた。最近になって,私もようやく自分のスタイルが確立できてきた(*2)。

*1 個人的には「モバイラー」という言葉の響きが好きではないので,ここでは意識してそれを使用しない。

*2 十数年かかって,ようやくだ。この間にこのために費やしたコストは計り知れない。多くのマシンが私の目の前を通り過ぎていった。


<モバイル考>

  1. モバイルをする人
  2. Handheld Windows CE マシン
  3. 手帳
  4. PDA (Palm)
  5. 携帯電話
  6. バッグ
  7. デジタルカメラ