私の個人情報管理システム(その1:プランニング&スケジュール)

(平成14年1月27日)

 「個人情報の管理と活用」を研究テーマ(?)にしている私は,これまでに数多くの個人情報管理の本や雑誌を読み,そこで紹介されたものやアプリケーションを購入し,実際に自ら試してきた。システム手帳が8冊,PIMと称されるアプリケーションが10ほど(自分でも正確な数がわからない),数々のファイリングケースや保存袋,そしてノート型コンピュータがいろいろに,PDA もいろいろ。相当に金がかかっている(笑:それを我慢していりゃ今ごろ片手団扇だったかもしれぬ…研究には金が要る!)。
 現在,私が個人情報をどうのように管理・整理しているかということを紹介する。

1.プランニング&スケジュール

  長期・年間・月間の計画とスケジュール:Excel を利用。
  月間・週間・1日スケジュール:Palm Desktop を利用→1日スケジュールはPalmで見る

1)長期・年間・月間計画

 まず,プランニングとスケジューリングは異なることを確認しておきたい。プランニングは,自分が何をやりたいか,である。これをやりたい(What),と思えば,いつ頃あるいはいつまでに (When) それをどのように (How) やり遂げるか,そのためにはどこの誰が必要か (Where, Who) というプランが必要である。そのようなプランを立てた後,どの段取りをいつの何時に行うか,というスケジュールを組むことになるのである。

 そこで,これまでにいろいろと試した結果,つい最近から Excel シートを利用することに落ち着いた(図)。PIM と呼ばれるアプリケーションも利用してみたが,それらは長期のプランニングには非常に不向きであった。何とかそれでできないものかと,多種のアプリケーションや様々な方法を試みたが,結局それ相応の金と膨大な時間(金より時間の消費の方が個人的には痛い)の無駄だった(もっとも,その無駄がなければ,現在に至ることはなかったのだけれど…そう考えると,無駄も必要のうち,というべきか)。

Excel を用いて作成した年間計画表

 長期や年間計画・スケジュールというのは,内容を大きく捉えないといけないのだが,PIMソフトはそれが大の苦手なのである。1年分あるいは複数年分の主要な計画や予定を表示することができないのである。単純であるが(ここがポイント!),Excel を使った長期計画の閲覧を思いついてから,PIM のストレスから開放された。

 この程度であれば,紙を使っての計画でもいいのではないか,との当然の疑問も出てくる。まさしくそのとおりで,それでも一向にかまわないのである。デジタルの魅力は変更や修正がすぐにできるというところ。そのメリットを採った。一方,紙(アナログ)のいいところは以前の記録が残り,一覧に優れているところ。これは重要な参考データであり,以前の記録をざっと眺めて全体像を把握することは大切だ。ということで,私は Excel で作った,あるいは修正した計画を必要があればプリントアウトして用いている。

2)月間・週間・1日スケジュール

 スケジュールといえば,何とかの会合がいつどこで,というのを連想すると思うが,私の言うところのスケジュールは,自分のやりたいことや仕事まで組み込むことである。今日は午後2時から5時まで時間が空いているとしたら,そこに自分のやりたいこと(仕事)を予約するのである。そこがすでに予約済みの時間であれば,他の予定が入り込む隙間はない(はず)。そのようにしなければ,やりたいこと(仕事)を成し遂げることはできない。

 そのための管理には PIM ソフトは非常にうってつけだ。私は Palm Desktop を利用し,スケジュールを組み込む。特に,月間・週間スケジュールが一覧できるのがいい(週間スケジュールは図2のようなものがベスト)。それを見ながら,いつどこで何をやるのかを決定していく。それが終われば,Palm をシンクロナイズさせる。1日スケジュールを Palm で見ることにしている。まず,スケジュールを持ち歩くことができるのがいい。が,それだけなら手帳でもよいのだ。最大のメリットは,次のスケジュールを Palm がアラームで知らせてくれることだ。特に忙しい日には役立つ。一つのことをやっていると,ついつい次のスケジュールを忘れてしまうことがあるためだ(忘れない人には手帳でも構わないかも)。

 Palm を利用しているのにはほかにもそれでやりたいことがあるからだが,それらのものが1つの小さなディバイスに収まっているのが PDA のいいところであるのだ(これについては後日紹介)。
 
※独り言:
 とはいえ,計画通りに事を運ぶことは現実的にはなかなか難しい。どのようにしたら自分の時間がうまく使えるようになるか,を考え始めてから10年以上経つが,いまなおその難しさに辟易する。何事も最初の計画通りにはいかないのである。最近,あらためて認識したのは,そのためには自らの強い意志が必要だということ。急に酒や食事に誘われてもホイホイとついていかないだけの強い意志。私にはそれが非常に厳しいのだけれど…。
 デジタルとアナログの長所の融合,それがデジアナ研究者の神髄なのだ。